年始のご挨拶で、住設機器メーカーの「ハウステック」さんが来社されて、ちょっとした案内チラシを置いて行かれました。
昨年末に、ハウステックメタバースショールームがオープンしたというものです。以前から弊社でもVRをはじめとする3次元での住宅プレゼンを「当たり前」のように行ってきましたが、ようやく、世の中も動いてきたのかもしれません。
プラットホームは「cluster」ですが、個々のアカウントのメタバース空間を「ワールド」として作成しアップロードするってところで、「UNITY」を使うことがメインになるかもですが、それさえできれば独自のメタバース空間をプラットホーム上に展開できます。
さて、「ハウステック」さんのメタバースショールームですが、clusterでアカウントをつくり、アプリをインストールして使用します。
PCでもスマホでも使うことができます。アバターを操作することで、その場所にいってコンテンツを見るって感じです。
正直言えば、掲示しているコンテンツを見るだけのメタバース空間であれば、メタバースである必要はありません。メタバース空間を利用する最大の目的は「大きさの体感」にあると思います。三次元のパースなどではイメージはつくものの、大きさの体感という意味ではあまりありません。メタバース空間でVRゴーグルをつけることで、実際の大きさを体感できるわけです。
それをモデルルームとして、公開しているようです。
では、「モデルルームA」にはいります。
LDKをイメージした空間にハウステックのシステムキッチンと収納、また、洗面化粧台とシステムバスのデータが設置されています。先ほど「大きさの体感」と書きましたが、それに加え、「色彩の体感」もできます。できないことは、形状や付属仕様を変更することです。
こちらは「モデルルームB」です。システムキッチンの配置がAは対面ですが、Bは壁面設置です。
LDK空間が対面キッチンと壁面配置キッチンでどのように変わるかを比較できます。一般的に狭いDKでも壁面配置では広く使えるという利点がありますが、それがVRにより体感できます。
さて、先ほど、できないことは「形状や付属しようを変更すること」と書きましたが、私ども設計では、福井コンピュータアーキテクトが提供している「3Dカタログ.com」というシステムを使っています。
このシステムでは、選択した基本プランに対して、紙ベースのカタログ並みの選択肢からオプションや形状を選択していくことで3次元データを作成、そのまま、設計図書のデータに反映させることができるシステムです。もちろん三次元設計ですので、このままVRのデータとして反映させることも可能です。
ハウステックさんは、3Dカタログへのデータ公開もしているので、このデータを、ハウステックメタバースショールームに持ってくることができれば、もっと充実できるのではないかなと感じました。
実店舗としてのショールームを否定することはしません。実物を見ることは仮想空間でみることとは違うイメージが多々あります。ですが、最初の一歩としての仕様確認で、遠方のショールームに出向くことなく、ある程度のレベルのイメージをつかむことは、メタバース空間を最大限に利用していくことで可能であり、お客様の「有限な時間」をより効率的に使っていただけると考えてます。
このような住設機器メーカーが増えてくることに期待しています。