半分壊して増築する物件#12

前回の#11に続きます。


福井県では県産木材を利用した住宅建築や非住宅建築に対して補助金を出しています。直接、お客さんに補助金が入るというわけではなく、事業者が出した事業計画(建築計画)に対して補助金を出すというシステムで、この補助を受けることでお客様の工事金額の一部に充当するという扱いをするのが一般的です。

この制度は、住宅においては、新築工事に対する補助と、リフォーム工事に対する補助の2つがあります。

◎県産材を活用したふくいの住まい支援事業(新築)


◎県産材を活用したふくいの住まい支援事業(リフォーム)

また、非住宅の場合には、以下の補助事業となります。

◎県産材のあふれる街づくり事業(民間施設)


今回は、増築案件ではありましたが、増築箇所に風呂、トイレ、台所があることで、独立した住宅として認められ「新築」として扱われることになりました。補助金は、使用した県産木材の材積を基準に算出され、上限は¥50万円となっています。ただし、柱については、県産材で供給される柱が30本以上という下限条件がついています。また、このほかにも、「越前瓦」、「越前和紙」を仕上げ材として使った場合には、その分も補助金が出ます。

今回の物件では、総木材量25.918立米に対して、県産材量が25.441立米と使用率98%を超えておりますw たくさん使ってありがとう!な表彰をお待ちしておりますwww

さて、今日は、その「県産材を活用したふくいの住まい支援事業」の「中間確認」という検査の日でした。農水関係の県の職員さんと、木材組合の方がお見えになって、実際の工事で使われている木材が、申請通りの県産材として使われているか?の実地確認です。特に問題になるのは「柱」でして、最低基準の30本しか県産材柱を配置しない場合などはかなりシビアに見られます。私共の現場では、柱の「全て」が県産材の柱ですので、どれが県産材ですか?という問いに対して「全部っすw」という返事になります。

今回、検査に来ていただいたのは木材組合の方は、なんと、SNSでも交流がある、宇佐美材木株式会社の代表取締役、宇佐美嘉一社長でしたw 今日は湿度も高く、汗だくで検査されておりましたw ありがとうございます。

県産材の柱の場合には、このような刻印が印字されます。県産材の間伐材を使った集成材の場合には印字は入りませんが、JAS認定工場からの出荷となります。

弊社では、集成材同様、構造用合板も県産材を使用しておりますw

県産木材の利用促進は、山間部の林産業の維持発展に寄与すること、地産地消の考えで地域での生産消費活動を促進することにつながりますので、環境に配慮しつつ、持続可能な産業社会構築にも貢献することになります。お客様も建築工事を通し、県産木材を使うことで、福井県の社会貢献に一役買っているというわけです。

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