有限会社FKTlabでは、来月、「台0回 九州アグロ・イノベーション」に出展し、畜舎・鶏舎向けの暑熱対策製品として、SDN-SHEET®と、先日発表しました「GROUDWATER COOLING SYSTEM」を展示します。展示では実験装置の展示も行う予定ですが、やはり熱伝播の状態が時間経過でどのような変化があるのか?というのは、動画でご覧いただくほうが良くご理解いただけると考え、今回、輻射熱の影響がどのように変化していくか?という視点で動画を作成いたしました。
畜舎や鶏舎は、屋根、壁とも、しっかりとした断熱材などを充填したつくりにはなっておらず、金属製の屋根がそのまま露わになっていることがほとんどで、太陽によって熱された屋根は、その熱をどんどん室内側に再輻射していきます。
熱エネルギーは、高いところから低いところに伝播しますので、屋根で日影になっていると思われる室内の気温が外気温より低ければ、外部に放熱されることなく、そのまま室内に放熱されます。その結果、外気温よりもさらに高温の環境が舎内にできあがるという悪循環に陥ります。
対策としては非常にシンプルなもので、太陽からの熱を屋根面で受けたとしても、その熱を室内側に伝播させなければよいわけで、SDN-SHEET®の赤外線反射性能を使えば、わけなく対策できます。このことは、一般的な建築物として、住宅や工場、店舗、事務所などでも同様で、夏場の暑熱対策は「赤外線侵入のカット、コントロール」こそが有効であり、熱抵抗材でしかない「断熱材」はかえって熱を溜めこむ結果となり、気温が下がっても溜まった熱の放熱が続き、結果としてエアコンに代表される空調を止めることができないという、エネルギー消費量を抑えることができない建物になってしまいます。
断熱材は、冬場で室内の熱エネルギーを外部に逃がさないことにこそメリットがあるわけで、その冬場のメリットが夏場に有効ではないことは、ちゃんと熱エネルギーを物理として理解していればわかることなのです。
展示会では、今回作成した動画を随時公開し、ご来場の方に「暑熱対策のあるべき姿」をご覧いただければと考えております。