昨年度、弊社は「令和5年度 福井県カーボンニュートラル推進企業表彰 価値づくり部門賞」で表彰をいただきました。
福井大学では、この福井県の取り組みに呼応し、県との連携も視野に入れ、「福井大学カーボンニュートラル推進本部」が設立され、学部、学科の垣根を越え、カーボンニュートラルに関する研究を科学的、人的側面から積極的な活動を行っています。
先日、県の表彰をいただいたことで「福井大学カーボンニュートラル推進本部」より、表彰のテーマとなった弊社の取り組みの取材を受けました。表彰は、SDN-SHEET🄬を使った遮断熱工法と、地下水を利用した水冷空調システムの設計施工に関するものですが、取材では、その施工の裏側などを取材されました。
そもそも、遮熱にしても、水冷空調システムにしても、重要になるのは「熱エネルギー」という部分であり、水冷空調システムの場合には、さらに「熱交換」という課題を如何に効率よく行うか?というものが問題になります。
もっと具体的に言えば、エアコンの省エネ効果というのは、室内の空気に含まれる熱を奪うことが「冷房」であり、逆に室内に熱を与えた空気を送ることが「暖房」であるわけで、この一連の動作をおこなっているのが「熱交換機」というものです。実際、エアコンの省エネ率をアップさせるために、各メーカーはこの熱交換機の開発に莫大な研究費を費やし、製品化しているわけです。
今回、ご案内がありましたのは、「福井大学カーボンニュートラル推進本部」では、カーボンニュートラルに関する様々な基礎研究をおこなっている工学系の研究室の協力により、
「日本冷凍空調学会 熱交換器PJ委員会」
が福井大学でシンポジウムが開催されることになったようです。
このシンポジウムでは、空調関係のお話もありますが、パッシブ空調に関するものも予定されていますので、非常に興味深いです。参加費は懇親会以外は無料ですので、カーボンニュートラルを踏まえた熱交換の研究シーンに興味がある方は是非、参加してくださいませ。