福井県の勝山市には、奈良の大仏よりも巨大な「越前大仏」があります。この大仏は、「臨済宗妙心寺派 大師山清大寺」として、実業家の多田清さんが私財をなげうって建立したお寺です。また、寺前には、門前町を模した土産物の商店街が軒を連ねています。ですが、お寺ではありますが、当初は観光地としての位置づけもあって、それなりの賑わいもありましたが、どんどんすたれていったという現状があります。このあたりの経緯は、ウィキペディアに詳しく紹介されています。
とはいうものの、建築物としては壮大なもので、大仏殿の造りが現代建築の粋を集めたものであるのは間違いありません。というわけで、行ってきました。
門前町の土産物屋の通りを出ますと、大門、中門と続きますが、形などは奈良の東大寺を模していると思われます。大門には、巨大な仁王像が立っています。
別に悪いことしてるわけではないんですが、おもわず「ごめんなさい><」って言ってしまうような迫力があり、門番としては威圧感ハンパない存在です。中門を通るといよいよ大仏殿がみえてきます。
この日は暑さをしのぐためにミストが出されていました。大門、中門、そして大仏殿を繋ぐ回廊が左右にありますが、回廊の梁には仏教様式の雲をイメージした彫り物が装飾されていました。回廊は木造で造られていますが、おおよそ9尺程度のスパンをでっかい丸柱とでかい化粧梁で造られているのですが、相当数の構造材を集めているのと、それらが小節の材料であることから、ここだけみてもかなりのお金がかかってると感じました。
さて、大仏殿です。
画像でみると「あれ?ちいさい?」って感じがするかもですが、よーくご覧いただければ人の大きさと比較していただけると思います。
そして圧巻は、仏様がお座りになっている周囲の壁に配置される「お弟子さん」たちの仏像です。
詳しくはみてないですが、一体一体お顔や格好が違うらしいです。なんとなくなんですが、悪いことは絶対にできない、ずっと見てるぞ!という感じがしましたwww さて、この清大寺、この大仏殿のほか、五重塔や九龍殿、日本庭園など見どころ満載なわけですが、拝観料はなんと「大人500円」なのです!
また付近の観光資源としては、「福井県立恐竜博物館」や「勝山城博物館」があります。恐竜博物館にお越しであれば是非お立ち寄りいただいて、束の間でも心安らぐ時間をお過ごしいただければと思います。
◎臨済宗妙心寺派 大師山清大寺
〒911-0811 福井県勝山市片瀬50−1−1