先日、福井県の報道発表で「福井ゼロカーボン・ウェルネス住宅(仮称)基準」を策定することで、福井の地域性に合った独自の省エネ住宅基準を策定することが発表されました。
先般、弊社が表彰されました「福井県カーボンニュートラル推進企業表彰」など、県では様々なカーボンニュートラルに関する施策を打ち出していますが、正確には、今回は「ゼロカーボン」ですので、さらに一歩すすめていると感じます。
元々、福井県におきましては「省エネリフォーム工事補助」というものが15年くらい前に行っており、全国的にも先にすすんではいたのですが、その補助事業も数年でなくなり、省エネ関係の施策については少し間があいた形になっています。
他の都道府県では、いろんなところで独自の省エネ基準を定め、国がリードする省エネレベルよりも高いレベルでの基準を策定していたり、それらの内容は国策よりも進んでいるものが多いです。ですが、重要なのは、例えば断熱性能や、気密性能を数値レベルであげることだけではなく、福井という地域にしっかりと根差した基準が必要です。特に、冬場の湿度がすごく高い福井において、一般的な断熱手法を用いることは、かえって建物の劣化をすすめてしまう可能性もあるくらい、特異な地域性であるということを理解いただければと思います。
この基準策定にあたる方々が、福井の大学の先生方や、地元の技術者であるようで、これはすごく評価されることだと思います。基準策定はおそらく今年度いっぱいはかかると思いますが、次年度どんな施策が打ち出されるのか、今から楽しみです♪