新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、ひとかたならぬご厚情を賜り誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2025年はいよいよ「改正基準法2025」の運用が始まります。以前からも情報発信しておりますが、審査される側だけでなく、審査する側も大混乱になることが予測されます。業界全体が相当な揺さぶりを受けることになり、結果として建築を依頼されるお客様にも多大なご迷惑やご負担をかける結果になるやもしれません。
しかし、今回の法改正は、特段レベルの高い審査をされるわけでもなんでもありません。提出する資料レベルが上がるだけで、その影響のほとんどはこれまで審査省略の幅が大きかった「住宅レベル」に限定されるものです。
設計とは何か?という極々基本的な部分で問いただされることになりますが、それに対応できない技術者はもはや淘汰されるのではないか?と思います。また、いよいよ、国として国際的にも要求されている「脱炭酸社会」に向けた「エネルギー消費量削減」という部分での建築物への性能としての要求も、非住宅はもちろん、今まで見逃されていた住宅という個人の所有物にも義務化されるようになります。日本の住宅建築のドラスティックな変化の始まりの年とも言えるかもしれません。
さて、この省エネ関係の設計施工という側面では、本年、ご縁がありましたお客様のところで「電力オフグリッド」を目指す住宅建築を春から予定しております。従来の考え方では、発電した電気を売電することで、会計上実質負担の電気料金を極端に下げることを目論んできましたが、昨今の買取価格の下落、また、FITの手続きの煩雑化もあり、売電するのではなく、自己消費することに主眼を置き、さらに蓄電池も整備し、ほぼ電力を買い入れることがないような環境を構築することで、「電力オフグリッド」を計画しております。こちらについては、今後のブログテーマとしてご報告していきます。よろしくお願いします。