意匠と構造

間取りの工夫や、内装や外観を際立たせたりするデザイン的な思考は、建物づくりにおいてすごく楽しみなことです。また便利な設備機器を導入したり、それらがオシャレに取り付けられていたりすることも工夫の一つですし、打合せなどでお客さんとの話しの中で、うまいアイディアが浮かんだりすると、お互いにうれしいものです。でも、デザイン的に凝った造りにするというのは、それだけ内装にコストがかかることも否めません。でも、意匠的な希望を構造的な部分で少し補うことでデザインしてあげると、コストが低く抑えられることがあります。次の画像をご覧ください。

ご要望で、「古民家風の木の風合いが感じられ、ちょっと雑貨屋さんとかカフェの雰囲気のLDKにしたい」というものがございました。二階に続くリビング階段で解放感のある空間を作りながら、古民家風の木の風合いのイメージという部分で、2階の床を支える梁をそのままLDKの天井で見せるようにしました。また、全体の色使いを濃い茶系をアクセントとして使い、あとは一切を白ベースの壁にすることで、より一層、木部を際立たせる効果を出しています。

この事例ですと、2階の梁はそのまま構造的な梁ですので、コストがかかるとすれば着色のための塗装費くらいであるのと、梁を出すために天井高さは2.7m程度までアップさせて、梁と梁の間に天井を張っていくという手法をとりますので、天井の高い解放感のある室内を演出することができます。コストアップの部分といえば、前述した梁の塗装費と、天井を高くすることで壁の面積が増えることによるクロスや下地材の材料分くらいですので、それほど高額なコストアップにはなりません(下手すると端材分くらいでも対応できそうです)。

このように、構造材の一部を意匠性を高めるための材料とすることで、ちょっとオシャレな空間を作り出すことは可能です。

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