福井県では従来より、エネルギー価格高騰ならびに脱炭素社会の推進に対応した経営体質の転換を加速するため、県内中小企業者による省エネルギー性能・省CO2性能に優れた設備の導入を支援しています。令和5年度では、「令和5年度 省エネ・省CO2設備導入支援事業補助」として、
(1)調光制御機能を有するLED
(2)既存の空調機器等に対して30%以上省CO2効果のある高効率空調機器
(3)既存の給湯機器等に対して30%以上省CO2効果のある高効率給湯機器
の3つの部分で「器具費用の1/2の補助、上限200万円」の補助を実施しておりました(前決算期における費用に占める電気・ガス料金の割合が5%以上の企業は、補助率2/3、上限250万円上限)。このたび、令和5年度事業及び令和6年事業として、「企業における省エネ設備等導入支援事業補助」として再スタートをきっております(2024年2月15日更新)。補助の内容も、
(1)既存の照明機器等に対して30%以上省CO2効果のあるLED
(2)調光制御機能を有するLED
(3)既存の空調機器等に対して30%以上省CO2効果のある高効率空調機器
(4)既存の給湯機器等に対して30%以上省CO2効果のある高効率給湯機器
(5)既存の生産設備に対して30%以上省CO2効果のある高効率生産設備
(既存の生産設備に対して30%以上省CO2効果をもたらす省エネ機能を付加する場合を含む。)
という形で、かなり幅がでてきました。
住宅関係では先日もご紹介した「住宅省エネ2024キャンペーン」などがありますが、企業体向けということでは各自治体での省エネ関係の事業計画策定などにも影響をされていますので、全国的にすすんでいるところとそうでないところがあります。こうした取組みは、環境省が基盤をつくっている「地域脱炭素」というカテゴリーでの施策によるもので、各自治体では「地方公共団体実行計画」において様々な計画がなされています。各自治体での状況は「地方公共団体脱炭素取組状況マップ」で確認できます。
先日、弊社のお客様のところで、この補助事業を利用してのLED化工事を行いました。
工場などの場合には、高天井の照明器具を取り換えるために高所作業車を使用しますが、一人乗りのコンパクトなタイプもありますので、工場内の設備を交しながら作業もできます。また、補助事業では、単なるLED照明への取替というわけではなく、「照度センサーや時間帯スケジュール機能などで調光コントロールができること」という条件がついています。ただし、これは令和5年までの事業補助で、新たに施行される補助事業では「既存の照明機器等に対して30%以上省CO2効果のあるLED」ということで、エネルギー削減率をクリアするような照明器具であれば補助を受けることができます。
これは、照度センサーです。これを工場天井部に設置し、工場内の照度によって明るさを変えるということで、LEDによる消費電力の削減に加え、営業時間中にずっと点灯するLEDの照度をできるだけ抑えるような効果を持たせます。
作成書類などは少々多いのですが、意外と使える補助金なので、企業の皆さんでまだ蛍光灯、白熱灯の部分をLED化したり、また、給湯設備を高効率なものに入れ替えるなども補助対象ですので、検討してみてはいかがでしょうか? 弊社までお問い合わせいただければ、現場調査も含めご対応させていただきます。