専門書にはなるんですが、ちょっとご紹介したい本があります。
設計や施工をすすめる上では、法律などで基準値などが定められていて、それらの値を考慮して設計や施工を行うことである程度の品質や強度を保つことができています。日常的作業では、その値がどうしてそうなったのか?ということを知らないまま、単純作業的に単に値をクリアすればいいような設計や施工を行っていることが多いです。実は、この点が非常に問題があるのです。
法律などで定められている値は、その値を定める上で様々角度から実験が行われていたり、また値を定めるにあたって多角的に評価されていたりします。法律でそれらの値を定める目的は、
「特殊な実験や考察がなされなくとも、値などを用いることで誰でも安全性を確保することができる」
ことにあります。従って、それらの値をクリアすることで一定の安全性をクリアしていると「盲目的に」思いこんでしまうことが多いのです。そして結果として、お客様への説明が、「この値が法律で決まっているのでダメなのです」という説明になってしまうわけです。本来はその値が定められる科学的な根拠があるわけなのですが、それを知る、または、学ぶ機会というのはすごくすくないのです。
今回ご紹介する「規基準の数値は「何でなの」を探る」は現在、1~3巻が発売されていますが、読めば読むほど「あ!そうだったんだ!」と気が付く内容です。お客様たちにはあまり必要がないことかもしれませんが、どんな実験が行われていたのか?ということも記載があるので、ご興味があればご一読していただければと思います。
図書館蔵書検索のリンクを貼っておきますw