赤ちゃんを暑さから守る!

弊社のホームページには、遮熱関係のちょっとした実験などを公開しているページがあります。

その中で、【ベビーカー遮熱テスト】という項目がありますが、実は、これは弊社のお客様より、「日影にいても、ちょっと風が吹いていても、ベビーカーの赤ちゃんが暑さで泣きじゃくるんだけど、日差しは遮ってるはずなのに・・・」というお話しを聞いて、実験したものです。

日影であったとしても、アスファルト面からの熱の輻射はあるわけで、それが日影の場合はまだしも、直射日光にさらされているアスファルト面ならさらにとんでもない熱量が輻射されていると推測できます。そこで、実験です。

温度センサーをアスファルト面、ベビーカーの背中面で、内側と外側、合計3箇所につけて温度を測定しました。また、SDN-SHEET®をどこに設置するとどの程度、熱をカットできるのか?も実験してみました。

画像のように、3つのケースを想定して計測してみました。ベビーカーは1台しかありませんでしたので、それぞれで、部位ごとの差を計測することにしました。

○遮断熱シートなし

部位測定温度面の温度差地表面ー背面内
の温度差
地表面46.9℃8.3℃
6.9℃
背面外40.0℃
1.4℃
背面内38.6℃


○背面内側に遮断熱シート

部位測定温度面の温度差地表面ー背面内
の温度差
地表面44.9℃10.4℃
6.2℃
背面外38.7℃
4.2℃
背面内34.5℃


○背面外側に遮断熱シート

部位測定温度面の温度差地表面ー背面内
の温度差
地表面45.4℃14.0℃
4.4℃
背面外41.0℃
9.6℃
背面内31.4℃

結果として、「背面外側に遮断熱シートSDN-SHEET®」を張った場合が「地表面-背面内」の温度差が大きくなっているので、熱のカットが最も大きかったことになります。言い換えますと、アスファルト面からの熱の輻射を対策しない限り、赤ちゃんの背中は風が吹こうが、日影に入ろうが、ずっと熱されるわけですので、不快に感じる赤ちゃんは泣きじゃくることになります。

ある程度、赤ちゃんが大きくなって、自分で身を起せるようになればよいですが、ベビーカーで眠っている、横になっている状態の場合には、日影であっても、背中に暖房を抱えているような状態になり、熱中症の危険性は高まります。大人は、日傘をさしたりしているので、あまり感じないなか、ベビーカーで寝ている状態の赤ちゃんは、結構、危険な状態にあるということです。

これから暑い季節になりますので、おきをつけくださいませ。

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