高齢者介護を意識した特殊なトイレ改修(完成)

以前のブログで「高齢者介護を意識した特殊なトイレ改修」というのを話題にしましたが、この度、工事完了いたしました。

この改修計画は、ご高齢のご夫婦が「ショートスティ」で介護施設に宿泊している間に完了しなければならないという「時間的制約」がございました。介護施設との間の交渉でショートスティ期間は10日程度での受け入れということで、まずは、ユニット設備の納入時期を定めて、そこから逆引きする形で工程を組みました。

工程的には、

 ①既存トイレ解体
   ↓
 ②配管ルートのやり替え、追加
   ↓
 ③基礎工事
   ↓
 ④ユニット設置
   ↓
 ⑤外装及び内装工事
   ↓
 ⑥試験、引渡し

という流れになります。④ユニット設置が⑤外装及び内装工事に先んじて行うのは、ユニットの搬入設置に場所を取るということが理由なのですが、一般的な住宅用システムバスとはちょっと違うユニットの性質上致し方ありません。外装がユニット設置後になるというのは天候によって雨の吹込みなども懸念されますし、元より戸締りなど防犯上の問題もありますので苦渋の判断ということになります。以前のブログでは①の様子をアップしておりますので、その続きとなります。

今回の工事では、洗濯機置き場の増設もご要望されましたので、その排水経路の増設と、これまでつかっていたトイレの排水を流用することなく、ユニットに対する排水を新設することにしました。これには理由があって、ユニット内ではトイレだけではなく、シャワーの運用もあることと、それに加えてシャワーによる室内清掃もあるということで「排水流量が多くなる」ことを見越しての措置です。

今回、ユニットが配置される土間コンクリートは、床より210mm程度というシステム上の要求がありますので、これを木造で執り行う場合に、うまく他の床と縁を切るようにしなければなりません。よってケイカル板などで床下を覆い、室内側のコンクリート型枠代わりにすることで対応いたしました。また、面倒なことではありますが、可能な限り仮設的に外部を囲うことで防犯や天候への懸念を少しでもやわらげることにしました。

型枠の脱枠は打設後2日程度の時間をおき行いました。構造的な基礎ではなく、単に土間床レベルの造作としての基礎ですので、ある程度の硬化が見込めればということでの対応となります。そしていよいよユニットの設置です。

ユニットに金属製の脚がつくところは一般的な住宅のシステムバスとは変わりはありませんが、固定方法が吟味されています。

脚は確実にモルタルにて固定することを求められます。

設置後の状況です。ユニットへの排水は土間コンクリート上で配管ルートをとっています。またこの排水管路は壁の中などに隠蔽することなく、すべて「露出」としております。これは、介護運用の際に排水管へのゴミなどの流入により詰まりを発生させてしまった場合に、最悪、配管の取替などでの対応がすぐにできるようにするという目論見があります。ユニットも設置できたので、あとはこれらを囲っていく内外装の仕上げ工事にはいっていきます。

外部の囲いは、屋根の軒下までで納まるようにしておりますので、出っ張った部分に新たに屋根を作る必要ありません。単に壁を立てるだけでよいです。

内外装の完了です。壁から出た排水管を見栄え良く露出配管できています。解体から完了までで、休日含んで10日の工程で完了しました。あとはショートスティからお戻りになられてお使いいただきはじめるのを待つだけです。

トイレやキッチンなどの日常的に使われる設備の入れ替え、拡張などは、時間的な制約もあり、段取りを十分に立てないとお客様にたいへんなご負担をかけることになります。この点は単に工程管理というレベルの話しではありません。特に介護改修の場合、工事期間が予定より短くなることは歓迎されても、延長されることは介護施設へのご迷惑にもなります。この点、十分に留意して計画と実行をする必要があります。

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