平成の大改修!

まちなかでの大改修です。木造部は築40年。鉄骨部は築20年という建物です。お隣の地面が思いがけず空地になったということもあって、これまでがまんしてきた住環境を一新したいということでご相談いただきました。

当初は、木造部を全部解体し新築ということを想像してらしたようですが、現場の状況や全体の建物の状態、あと大事なことですが法的なもの、さらに大切なことですが経費も勘案すると、既存改修のほうがよいのではというご提案をさせていただきました。

「住環境の革新」というのがご家族の中でも、一番に考えられていたことでしたので、抜本的な間取りの変更が必要ということもあって、構造体からの改修が必要でした。

そこで、弊社からの提案は、構造体への改修を行うのであれば、当然、耐震改修を行うという点、及び、耐震改修助成金を取得するというご提案をさせていただきました。また、リフォーム支援策として、福井県が行っている、県産材を使用した住宅のリフォーム(増築、改築、模様替え、修繕等)に対する補助制度を利用することにいたしました。補助金総額は125万円です。

また、太陽光発電システムの設置も見据えました。耐震改修を行う上でもっとも効果があるのは、屋根を軽くするということですが、単に瓦を降ろし、金属屋根するだけではなく、屋根形状を工夫することで太陽光発電システムを設置し、抜本的な光熱費削減にもつながります。今回は、4.8kwのシステムとなりました(実は、10kwをめざしたのですが・・・・)。

一般的にリフォームといわれますが、なんのためにリフォームを行うのか?というところが一番大切なことだと思います。単に古いもの新しくするという発想でもかまいませんが、本当は目的とすることがなんなのか?ということ、それを実現するにはどういうことをする必要があるのか?また、それを実現するためにはどんな計画が必要なのか?またどのくらいの経費であれば負担できるのか?という筋道を立てる必要があります。

もちろん、それをすべてお客様が行うことは無理があります。そこで、私どもの出番です。いろいろとお話をお伺いしていき、最終的な提案になるわけです。ところが、最初っから、「○○はできない」「○○は高くなる」といったことばかりをいう専門家がいることも事実です。

また、建築というのは、本来、リフォームなり新築なり増築なり、そういった文言にとらわれるようなものではありません。計画としてお客様が納得され、そこでの生活を楽しみにされるようなものを作るための工事が、結果として「新築」であったり「リフォーム」であったりするだけのことです。

はじめから「新築」だとか「リフォーム」だとか工事の形態を決め付けて建築計画を行うことは、可能性を狭めるだけではなく、大切な資産、資金をどぶに捨てる結果にもなります。

どうぞ、お気軽にご相談ください♪

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