一般社団法人 日本CLT協会による「CLT関連告示等解説書」・「設計施工マニュアル」の改訂セミナーが、令和6年11月29日より、WEBセミナーとして開催されています。このセミナーは、CLT関連の法律改正や、ここまでの研究や実験などで培った実証結果などから、設計のための教科書的な存在である内容をまとめた図書を使い、CLTによる建築を促進させるためのセミナーでもあります。「CLT関連告示等解説書」及び「設計施工マニュアル」は、建築基準法にCLT関連項目が追加されたことを契機に2016年に発行され、暫時、追補等がなされてきましたが、今回の2024年版では、これまでの追補、追加資料も含めた形で編纂されており、なんとなく、この版が一つのターニングポイントになりそうな位置づけではという感想があります。
CLTとは、和名で言えば、「直行集成板」といい、集成板を構成する「ひき板(ラミナ)」が、それぞれ直行する形で組み合わされる、分厚い板材料のことで、木材であるにも関わらず、コンクリートに匹敵する強度を持ち、同時に、木造の持つ「施工性」、「断熱性」などの利点も併せ持つという材料です。
法整備は2016年に始まったわけで、まだまだ新しい技術分野ですが、このCLTを用いることにより、木造による高層建築なども実現できるというもので、木造建築に携わる者としては、しっかりと身に着けていきたい技術の一つです。
先日、ブログテーマとしてアップいたしました「CLT Struct Works」という構造計算ソフトの公開も、このCLTによる木造建築が促進される一端ではありますが、まずは、技術的な部分でしっかりと基本を押さえるような研修が必要なのは言うまでもありません。
テキストも届きましたので、さっそくWEBセミナーを受講していきたいと思います。