北海道発酪農専門情報 DAIRY NAVI TV

弊社子会社の「有限会社FKTlab」では、遮断熱シート「SDN-SHEET🄬」の開発販売を行っております。従来、弊社で行っていた開発販売部門を独立させ、遮断熱に関する事業として一本立ちさせたわけですが、弊社で行っている「遮断熱工法」の原点とも言える事業です。本来、建築物に対する省エネルギー性能をアップさせる手法として開発されたものですが、昨今、農業分野をはじめとする一次産業でのご利用が大変多くなっています。

特に、酪農関係からは。お問い合わせ、ご採用がひっきりなしになされる状況で、近年の猛暑対策がその一番の理由となっております。そんな中、酪農王国「北海道」で事業されている「梅澤牧場」様の「搾乳舎」にてSDN-SHEET🄬が導入されたことが、北海道から酪農関係の情報発信をされている、酪農情報専門チャンネル「DAIRY NAVI TV(デーリィナビTV)」様にて動画公開されました。

「梅澤牧場」様のご紹介ですが、北海道東部・別海町にある牧場です。オーナーの梅澤様は、 およそ2年前に新規就農し、現在の飼養頭数は50頭ほどで、年間出荷乳量は340トン。冬場の夜以外は基本的に放牧にて牧場を運営されています。そして特筆すべきことは、梅澤様が、以前はアメリカの投資銀行で働いていたという異色に経歴がおありになるということです。牧場経営という側面で、エコノミストとしての知見をフルに生かしての牧場運営であり、その中で、SDN-SHEET🄬の採用をお決め頂き、ご評価いただいたことはうれしい限りです。

動画中で、オーナーの梅澤様がお話しいただいている中で、うれしいお言葉は、夏の暑熱対策だけではなく、冬も暖かいというご評価のお言葉です。北海道ですので、冬の気温は想像を絶するものですが、その環境下で「暖かい」というご評価にはうれしさと同時に驚きも隠せません。

搾乳舎をはじめとする畜舎は気密性など確保できていません。昨今の省エネ建築は外皮性能として熱の伝わりにくさと、この気密性を性能指標として扱っていますが、気密性を全く無視した環境下でも効果があるということをご評価いただいたということは、気密性がある程度確保できている建物であれば、さらにその効果はアップするというわけです。

また、一次産業としてみた酪農は、生き物を相手にする産業です。命を大切に扱うという部分では、個々の生き物の特性を掴まなければなりません。例えば、「牛」は寒さに強いですが、暑さには弱いです。牛の出産が夏場にありますと、母牛も子牛も死んでしまう確率が高いということをお聞きしています。もちろん、暑さによって水分を過剰に欲することで、搾乳された乳の品質が悪くなるともお聞きしています。そういった生き物を相手になさる産業の方は、生き物の環境整備をしっかりとされることが、産業としての安定生産の基盤となることをすごくご理解されています。そういった方に評価されることは本当に光栄なことで、その成果となる生産量と生産品質の維持、向上は、どのような省エネ数値よりも重要なのです。

弊社の建築施工では原則このSDN-SHEET🄬による遮断熱工法を標準としております。高額になる断熱材を使用したり、特殊な換気設備や空調設備を使用したり、また、施工上の気密性に対する過度な対応などを必要とせず、熱エネルギーの移動を物理の観点から検討し設計に盛り込むことで、省施工とローコストで省エネ建築物としての環境を整えることができ、弊社のお客様にはご評価いただいております。

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