だいぶ間があきましたが、マイブームの古民家カフェ巡りですw 今日は嶺南に所要があったのでWEBで見つけた古民家カフェに行ってきましたw
「久遠(KUWAN) CAFE」さんです。
国道27号線から一本入った若狭町北前川にあります。南北に走る27号線を東に、JR小浜線を西に見て、その中間にあるのですが、北前川の町内にひっそりとありました。そして、この古民家カフェですが、築300年の建物です!屋根は茅葺です!



古材を活かしてしっかりとメンテナンスされている建物ですが、この茅葺の維持もかなりたいへんだろうなぁという感じです。そして、築300年ということですが、確かに手を入れられているのは間違いはないですが、作りもしっかりしており、さらに、ちゃんと綺麗に直してあるということ、そして最大に驚くのは「傾斜」を感じさせるところがないということです。ここまで古いと、柱の縦入れなどの狂いから建具などに隙間が生じたりしますが、ほとんどそれを感じるところがないのです!



室内の状況を撮影しましたが、ご覧の通り、300年を感じさせるような古さはありません。きっと、これまでしっかりとおうちの人が維持管理をされてきて、カフェとして使われる際にもさらに手を加えたのだろうと思います。木造家屋は修繕や調整、手直しをしていけば、数百年でも維持ができるというのは、まさに、このカフェでも証明できると思います。
古民家カフェに伺うと必ず確認するのが「トイレ」です。トイレだけは設備と給排水がありますので、ここを300年そのままのを使うというのは無理がありますが、現代版とどこまで折り合いを付けるか?はセンスの問題だと思います。トイレの内部の撮影はちょっとやめておきましたが、トイレ入口の部分ですが、おお!と思いました。



1枚目の画像は縁側からのアクセスで奥まったところの状況で、ちょうど床の間などの裏手を使っているようでした。古民家では座敷裏に仏事や宴会用の備品を収納する納戸があったり、その部分に便所を作ることも多いのですが、それをうまく利用しています。
開き戸は、それまでのものをそのまま使ったか、元々の引き戸などを流用してリメイクしたような感じですが、違和感がないです。右手の引違窓は、雨戸の開け閉めの際に雨戸を出したり引っ込めたりするための開口部ですが、これらもつぶさないでちゃんと使えるように整備してあります。
戸を開けると「踏み込み」があり、そこに手洗いなどを設置して、左手側に実際のトイレがある状態で、鍵は縁側に入り戸のところで掛けるようになっています。ほんとに無駄なく、そして、さりげなく新しいものを使いつつも、全体の雰囲気は壊さないような設えになってます。

この日、時間が遅めだったので、デザートのセットは残2の状況でしたが、自然素材を大事にしたデザートで、ブレンドコーヒーにしっかりと合った味わいでした。
皆さんも嶺南の旅行でフラッと立ち寄ってみてくださいませ。