良書紹介:生産技術課題に対する数値解析の応用

なんだか、ちょっと難しい本のような感じもするんですが、開いて読んでみるとそうでもないですw まずは表紙のご紹介です。

たまに地元の本屋さんになにか掘り出し物がないかなぁと見に行くことがあるのですが、先日、ぶらっと行って購入したものです。実はこの本、アマゾンとかの通販で検索しても引っかかりませんし、グーグルとかで検索しても書籍としてヒットしてきません。といっても怪しい本ではありませんwww この本の発行者は、いつもぶらっと訪れる本屋さん、株式会社勝木書店さんが発行者となっている本なのです。

著者:石川 宜仁
書名:生産技術課題に対する数値解析の応用(初級編、応用編)

なぜ、この本を購入したのか?といいますと、物理的な事象をちゃんと検証するためには数値解析が重要であるということをお示しになっておられ、それが計算機、いわゆるパソコンできる時代であるからこそ、だれでも楽にそれをできるようになってきたということと、その事例として、極々身の周りで発生する物理現象を例題として実際の解析方法や結果などが書かれているからです。以下目次の画像だけ公開します。

もくじ 生産技術課題に対する数値解析の応用 初級編

事例としては熱力学に関するものですが、昨今の建築では省エネ性能を高めるというニーズが課題となっていますので、その基礎理論としての熱の挙動を数値解析するという例題は勉強になります。もくじだけみると、なんだか小難しい内容で、実際、微分方程式なんかも出てくるわけですが、全体の流れとして、物理現象があって、それを科学的に捉えていくいくための数値計算を行い、結果を見るという感じですので、真ん中をすっとばして、はじめと、おわりを読むだけでも参考になると思われます。

いずれにしても、建築設計では、いろんな数値計算を行うことになりますが、それは「物理現象を数値解析する」といったレベルの話しではなく、それらの結果を踏まえて「簡易にモノゴトを判断するための数値」を計算するにすぎません。したがって、その計算ができたからといって、物理現象を完全に理解しているわけではないのです。

私たちのような建築に携わるものが「物理」を知らない、意識しない、という現状があることはなかなか信じられないかもしれませんが、物理を意識するのは、特段、小難しい計算式を理解することでも、その計算ができることでもなく、モノゴトに対面したときにどんな風に動くんだろうとか、どんな風に壊れるんだろうか?とかいう具体的な事象を「想像」できるか?にかかってきます。そのためには、単なる基準値やその値を計算する「手法」を知っているだけでは全く足りません。なので、このような具体的な事例を元にした解析の解説本は本当に助かるのです。

というわけで、販売の本屋さんの検索はこちらから。


タイトルとURLをコピーしました