以前のブログでもテーマにしました「サーモカメラによる壁の中の調査」ですが、今回の耐震診断でも威力を発揮しました。
9月に入ったとはいえ、日中の暑さは変わりありませんw エアコンのかかった涼しい部屋であれば診断調査も楽なのですが、普段からお使いの部屋であればエアコンも効いていますが、特に2階などは低温サウナ状態ですw 昭和56年6月以前の建物の断熱性能はほとんど期待できないレベルではありますが、サーモカメラでの壁中調査という部分ではやはり「好条件」となるようですw 皮肉なものですw

筋交いがしっかりと写りこんでますw ここまではっきりわかると診断も楽になります。壁はラスボードにジュラク塗りなんですが、胴縁が写り込んでいないです。間柱に直打ちでラスボードを張ったんでしょうか。まぁ、塗り壁ですとクロス仕上げと違って、壁のあばれがそれほどないので直張りでも良いという判断でしょう。真壁で柱のチリをしっかりと出したいという意向が強かったとも思われます。4寸の柱に対して、5分のチリをつけようとすれば、薄塗りで仕上げたとしてもラスボード面で、3寸3分くらいはほしいでしょうから、3寸の間柱くらいで直張りしたほうが楽かもしれませんwww

これは押入の中の壁ですが、中段のところで撮影しただけで、はっきりと筋交いの存在がわかります。ちなみに、胴縁もわかりますw 合板(胴縁有)という判断となります。
現況診断では目視できる範囲が小さくなりますが、サーモカメラを上手く使うことで精度を上げる診断が可能になります。