6月25日は、ラジ+(TAS)にて第4水曜日にお送りしている弊社ラジオコーナー「福登建設の快適家づくり研究所」の放送でした。日中の暑さが尋常じゃない日が続きます。暑くなるスピードが早すぎて、暑さになれないって感じで、夜ぐっすり眠れなかったりしませんか? エアコンをかけるとかなり冷え込むのでその調節が難しい感じです。

さて、今回の放送では、先日、ブログでもご紹介した「改正労働安全衛生規則改正と熱中症対策の強化」を話題にしました。
職場環境において「熱中症対策」を確実にするために、労働安全衛生規則の改正により、罰則規定も追加され熱中症対策を義務化したわけですが、「対策」という部分でよく言われるのは、発生してしまったあとの対応です。確かに、命に関わることですので「対応」についての手順、医療関係への連絡などを含めた職場内での手順、対応方法などをしっかりとみんなが情報として共有し、いざという時に対応できるようにしておくことは絶対に必要です。


ですが、「職場環境」という部分ではどうでしょうか?そもそも、熱中症が発生するリスクが上がるというのは、WBGTの基準により程度推測ができます。


WBGTは簡単な測定器で計測できます。弊社でも購入しております。

1個4000円程度のものですので、購入は必須かと思います。
屋外と屋内では熱中症のリスクはかわります。特に屋外では、日射を直接受ける環境での作業です。我々建設業に従事するものは、大抵は屋外作業です。屋内といっても、作業内容によっては空気の流れを封鎖して行う場合もありますので、屋内だから涼しいとも言えません。湿度の問題もあると、屋外にいるときよりも熱中症になるリスクは高まります。
また、工場などで作業する場合、シャッターなどを開放して作業を行うなどの場合には、外気温がそのまま室温と同じになりますし、天井面の断熱等の処置はほとんどありませんので、屋根面は直射にさらされ、ホットプレート状に熱されます。すると、天井面からは輻射熱が室内に降り注ぎますので、簡単に外気温以上になります。となれば、工場などの屋内作業でも熱中症の発生リスクが高まります。こうなりますと、熱中症の対策を「環境面」で行うことが必要になります。
先般、弊社子会社の「有限会社FKTlab」が、「地球温暖化防止展」、「九州猛暑対策展」に、5月、6月と出展いたしました。
その際、ブースにお見えになったお客様は、口々にお話しされていたのが、この「労働環境改善」という部分での「暑熱対策」だったのです。昨年の展示会くらいから多くなったのが工場の暑さ対策で、これが今年、6月の法改正により、さらに加速したというわけです。ただ、法律ができたから対応するというわけではなく、年々加速する暑さに対する対策が、工場などの室内環境でも必要になってきた、それほど暑さが厳しくなってきたというわけです。
さらに、プラスされる話しが、「エネルギー消費量の削減」です。特に電力使用量の削減は電気代のコスト高に対応するだけでなく、国や自治体から要請されているエネルギー消費量削減義務という側面もあって、この厳しい暑さに対応するために、エアコンをフルパワーで動かすこともできないわけで、そうなると、熱エネルギーの侵入をできるだけカットする工夫が必要なのと、電力にできるだけ頼らない空調手法を採用するということが必要になってきます。
弊社子会社の「有限会社FKTlab」では、水冷式の空調システムのパッケージキットを開発し、展示会で発表しております。


展示会では、このシステムへの質問が続出し、展示会後は連日問い合わせのお電話をいただいている状況です。
昨今の暑さはもはや災害レベルになりつつあります。単に暑いというだけではなく、命に関わる暑さです。住宅内の環境は整えることは比較的手法としては簡単かもしれませんが、工場、事務所など規模が大きくなればなるほど対応は難しくなります。弊社グループでは、こうした「暑熱対策」に万全な対応ができるようなご提案を行っております。
暑熱対策のお問い合わせは、有限会社FKTlabまでお願いします。