過去に別会社でリフォーム工事を行った現場に、ご縁があって別のリフォーム工事を弊社でご依頼されることがあります。その時に、過去のリフォーム工事を行った工務店がやってしまった「悪事」がバレることが多々あります。まずは画像をご覧ください。

何か違和感ないですか?w 10年くらい前にお風呂場をシステムバスになさったようですが、その際、出入口を「引戸」になさったようです。それはご要望ですのでよいのですが、それを実現するために何とも安易な施工がなされています。問題の箇所を拡大します。

出入口を引戸にするために、柱間を全て開口にする必要があったわけですが、真ん中に立っていた柱を切断してしまっています。そして、その柱を受ける「梁」を追加して上部荷重を受けるようにしたようです。苦肉の策です。この場合、梁、柱などの接合箇所の補強を金物などで補強したり、構造用合板を張ることで柱と梁の変形を抑制するなどの工夫が必要なのですが、全くそういった措置はなされていません。追加された梁は柱に15mm程度欠いてそのまま入れ込んでいるだけです。言い換えれば、この15mmだけで2階の荷重を引き受けているわけです。
同じ現場ですが、もう一か所、謎の箇所がありましたw 画像をご覧ください。これも違和感ありませんか?

拡大してみました。

柱の柄が違いますねw これ、切断した柱の下に新たな柱を継いであります。柱を継ぐことは普通にあることなのですが、スパッと水平に切ってそのまま新しい柱を入れ込んでいる「だけ」です。せめて金物で継いだ箇所を補強するなどをしてあるのであればいいですが、この状態ですと、柱の上に「載っている」だけの状態です。謎なのは、なぜ入替をしなかったのか?ということです。想像するに天井を壊したくなかったからなんでしょう。ですが、そもそも、なぜ柱を切って入れなおす必要があったのか?はわかりません。お家の方に聞いても「知らない」とのことでしたw 対処としてもちろん、新しい柱を入れ替える措置をとりました。
これはあくまでも個人的な感覚ですが、こうした「無茶なリフォーム」は、古い家よりも新しめの家の方が多いような印象があります。昭和60年代、平成一桁台の住宅に対しておこなったリフォーム工事で出くわすことが多いです。これは、建築需要が拡大した時代に、木造の住宅の改造などを安易に考えた、ちょっと手先の器用な「大工さんのような人」によって、姿、形だけを要望通りにすることと、仕上がりを綺麗に真新しくすることだけしかできない業者がたくさんいたというのが原因ではないか?と思います。そうした技術力や判断力がない業者は自然に淘汰されていきますが、仕事を依頼したお客さんはそれを知らずにそのまま住み続けることになるわけです。
ご縁があって弊社が工事に入る機会を得ましたので、過去の不良個所は、徹底的に是正するように現場対応しております。

