半分壊して増築する物件#19 宅内LAN

前回の#18に続きます。

お客様が年末年始を福井で過ごされるということもあって、まだ完成ではないものの改築部については、とりあえず運用できるレベルに整備するということで工事を行っています。就寝や炊事、あるいは、お風呂に入ったり、洗濯したり、トイレしたりってのは生活にとって基本になりますが、イマドキですと「ネット環境の整備」というものも不可欠な要素になっています。

今回の建築計画では「在宅勤務」という部分で「リモートワーク環境」の構築も設計要素の一つに入れる必要がありましたので、書斎を中心にした通信ルートの設計も行っています。

イマドキですと、無線で飛ばせば概ね家中どこでもネット環境を作り上げることは簡単にできますが、リモートワークに適した環境となると、できるだけ負荷のかからないようなことも考えないといけません。ハブの性能が家庭用なので限界はあるんですが、今回の計画ではアクセスポイントを建物内各所で中継するような「メッシュ」を採用してみました。

ちなみに、書斎はお客様と話しをして「ゲーマー」な環境をつくってみましたwww

机を取り付けてみたのですが、デスクマットを敷いてマウスの反応を良くしてみました。ここら辺は完全にお客様のご要望でなく、個人的な部分で採用しておりますw お気には「BLACK SHARK」のデスクマットです。

さて、イマドキのホームネットワークの構築は物凄く簡単です。メッシュを組むといってもなにか特殊な設定がいるのか?と言えばそんなことはなく、スイッチの入り切りで勝手ににメッシュを構築していきます。

有線LANは後々拡張のために各所でハブが必要になった場合に仕込んであります。また幹線は後々、NTTでの光を想定しているんですが、現状では母屋になる既存部分で運用中のケーブルネットワークでつないでいます。既存部のケーブルネットワークのハブから有線で改築部の書斎に配線しているという感じです。これが書斎に設置したAPのWANにつながるわけです。従って、後々、NTTでの光を改築部側で受けた場合には、書斎のWANのケーブルをLANにつなぎ、書斎のWANにはONUなどのターミナルからの通信ケーブルを繋ぎなおせばすぐに対応できるということになります。

今回採用したルータ―は、

「BUFFALO AirStation WSR-5400AX6P-BK」

です。家庭用としてはミドルクラスかと思います。

BUFFALOでは、「Wi-Fi EasyMesh」という仕組みがあって、対応機器間では簡単にメッシュ環境を構築できます。

書斎においたルーターをAPモードで動作させ、これを「Wi-Fi EasyMesh」で「コントロール」ルーターとして設定、あとは「エージェント」として設置していくだけで簡単にメッシュができあがります。設置から動作までには、即時反映とまではいきませんが、1,2分で設定はできあがってしまいます。まぁ、このあたり、ネットワーク機器の進歩もあって非常に楽になってます。

建築設備的にもコントローラがBluetoothを使ってスマホで設定やコントロールするものや、コントローラ自体の通信にBluetoothを使っているとか、Wifi接続でネット経由で外出先でもコントロールできるなどの利便性が格段にあがっていますが、設計では「通信環境」を意識したプランが必要になってきているのが現実です。

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