古民家カフェ 小浜市

マイブームの古民家カフェ巡りですw 古民家カフェ巡りをしているのは、おいしいお茶を飲むことよりも、古い建物様式を見に行くという目的のほうが大きいですw でも、おいしいお茶はもちろん大好きですw

さて、今日は、ホント前々から行ってみたかった「小浜市」にある「護松園(ごしょうえん)」というところに行ってきましたw 実は以前も行ったのですが、人気がすごすぎて駐車場が満車w 古い町並みで道も細いところにあるお店ですが、2つ駐車場があるんですが、それがいっぱいだったので断念して帰りましたw

「護松園」には、第1、第2駐車場があります。

この日、奇跡的に第1駐車場に空きがありました!

さて、この「護松園」は、、江戸時代に現在の福井県小浜市を拠点に活躍した北前船の商人「古河屋」の五代目 古河屋嘉太夫が、小浜藩のお殿様など賓客をもてなすために文化12年(1815年)に建てた福井県の有形文化財にも指定されている建物です。古いだけではなく、その建築様式は有形文化財に指定されているだけあって、建築的な部分ではホントに勉強になります。その「護松園」を、地元小浜で創業した塗箸メーカーの「株式会社マツ勘」さんが整備し、地域活性化に一役かっているというわけです。

「護松園」の建物ですが、

さすがに藩主を迎えるために作られた建物だけに、玄関にもちょっとした前庭があり、建物に入るまでの道筋を演出しています。そもそも、建物は町屋通りにあるわけで、区割りも武家屋敷とはちょっと狭いわけで(民家と比べれば十分広いですがw)、それでも空間をうまく使うことで来客をもてなす場としての価値を高めている感じです。

建物の間取りにはちょっとした面白い趣向もあります。これは「月を見るだけの部屋(月見の間)」とされている部屋です。玄関を入って畳敷きの玄関ホール脇に隠し階段のようなものがあり、そこから2階にあがると、庭と若王子山を背景とした景色が広がります。本当に風情のある部屋ですが、それが外と中を一体として考えられているところが素晴らしいです。

玄関ホールを入るとその奥が「塗箸」の販売と、カフェのカウンター席があります。

えっと、実は、ここまで建物に見惚れてて、カフェのようすとか、実際に飲んだコーヒーやデザートなんかの写真は1枚も撮っていないのですwww カフェコーナーで飲み物などを注文したあと、できあがりを広間で待つことになります。

広間からは、日本庭園の中庭が一望できるようになっていますが、縁側に面しているガラスの建具をご覧ください。実は、このL字型の面には「柱が1本もない」のです!柱は室内側にあるだけです。普通の感覚ですと、縁側の角の部分にも柱があって、建具はそれに当たるように入りますが、そうではないのです。

この角度から写真を見るとおわかりいただけると思います。縁側の角に柱がありませんw 言い換えますと、この畳が敷いてある広間から外に向かって「軒」が伸ばされているわけで、おそらく1間(1820mm)以上、軒を出していることになります。桔木(はねぎ)を使っているのか、それとも「出し桁」でやっているのか、今度行ったときにはもっと細かくみたいところですw

さて、カフェで飲み物ができると呼び出されるのですが、それを持って広間で飲んでもいいのですが、別のスペースも用意されています。そこでは、「蔵」です。1階は歴史的な資料の展示室となっているのですが、2階がカフェスペースになってます。

蔵に入ると展示スペースがあって、そこに螺旋階段があり登ると2階がカフェスペースとなります。

蔵内部の設えは、元々の構造はそのままで、漆喰などは塗り直ししていますが、土壁などもそのまま使っているようです。エアコンが動作していますが、2階はそれほど暑さを感じません。土壁による効果が非常に大きいと感じました。

そして、これこそ「ザ・古民家」というか、日本の伝統工法の仕上げというものを見つけました。

すべてではありませんが、床の板張りの仕上げが「釿(ちょうな)のなぐり仕上げ」になっています。たまに、壁の仕上げで、釿のなぐり仕上げにするというのはあるんですが、床にその仕上げが施されていました。足当たりが柔らかく、滑り止めになるのですが、手間がかかるので今ではよほどのことがない限りしませんwww

次回、訪問では必ずカフェメニューをアップしますwww

◎GOSHOEN
福井県小浜市北塩屋17−4−1

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