吹抜けに床!#2

「吹抜けに床を作る」ですが、ようやく完成となりました♪

年末ギリギリまでかかってしまってお客様にはご迷惑をおかけしました><

かなり意匠性の高い手摺部分ですが、心配したのはやはり「強度」の部分でした。

デザインとしては原設計と寸分狂わぬ施工ができましたが、やはり、高い意匠性を施工面で台無しにしないような工夫は重要です。画像でもわかるように、画像右側の手摺の終端処理は真壁の柱に飛びつく形で取付が可能なんですが、窓側の終端はちょっと工夫する必要がありました。

簡単に考えると「子柱」を終端に立てて「受け」にするわけですが、それだと「子柱」のピッチが終端部分で野暮ったくなります。そこで厚み9mmの鉄板で受けるようにしました。ただし、鉄板の上部は見た目手摺笠木に埋まっているように見せるように彫り込んであります。

また、手摺の転倒を防止するために「梁」に「控えの方杖」を設置しております。

梁にはホゾを切ってせん断抵抗されていますが、さらに補強のためにビス止めにしています。ただし、ビスの頭を見せないように「埋木」してあります。

また、方杖は、親柱で留めてますが、こちらもビス止めで埋木処理しています。また親柱と子柱は、相互に横桟でつなぐことで強度を保っています。

もちろんこれもビス止めなんですが埋木処理で目立たなくしています。

意匠性が高まるとどうしても構造的な安定性の課題が別の次元として出てきますが、今回、現場の大工さんも含めていろんな工夫をしたことでデザイン性をしっかりと担保できました。

床の裏の部分は杉の羽目板をつかってます。もちろん県産材杉です。こちらも照明の色と相まってイイ感じになってます。

これで生活動線の変更ができましたので、2期工事としていよいよリビングの改修などがはじまります♪

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