無念の建方中止

さて、児童福祉施設の建方を11月3日に行いました。前の週の前半までは連休最終日にもあたる3日は「晴れ」予報でしたが、週の半ばで一転して「雨」予報に変わりました。とはいえ、工程的なものもあり、3日より遅れることはかなりヤバいので、3日に強行することになったわけですが、天気予報によれば4日以降は「晴れ」ということで、結構最後まで順延するかどうかを悩みましたw

実は弊社に昔から「言い伝え」のようなものがあって、それは、

「一度決めた建方の日取りは変えるな」

というものです。過去にこうした天気予報などで直前に日程を変えることで、晴れ予報が雨に、雨予報が晴れになることが多く、まぁ、そうした過去の経験則での言い伝えなわけですw でも、昨今の気象観測のレベルは過去の伝承のレベルではありませんwww 舐めてましたwww

一応、天気予報での「雨雲レーダー」を現場地点を中心に、現状と時間経過後を見ながら雨の中でもできる作業レベルまでは進めようと考え、とりあえず「母屋をかける」ところまでは最悪でもやろうということで作業を進めました。

できるだけ濡れないことは理想なわけですが、乾燥木材は雨に濡れたとしても乾くのが早いので、しっかりと乾かす準備をしておけば問題はありません。よくシートで被うところがありますが、あれをすると北陸ではいつまでも木材が乾かず、カビの発生原因にもなります。まぁ、この辺りは考え方の「違い」があるのでなんとも言えませんが、過度な雨養生がかえって問題を引き起こすことは現場の大工さんが一番よく知っています。

ですが、構造用合板は違います。一応、構造用合板は外部使用を前提とした接着剤が使われている「特類」という

「屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした所定の接着の程度を満たす合板」
※建築基準法に関する告示では、屋外に面する壁または常時湿潤の状態となる恐れのある壁の場合、使用する構造用合板は特類に限るとされています。

ですが、雨に濡れて乾くまでに時間がかると、「黒ずみ変色」や「膨れ」が発生します。したがって、雨が想定される場合の合板養生は必須となります。

この日の雨雲は、断続的に雨を降らせる雨雲の移動だということでしたが、確かに降ったりやんだりの天気でしたが、降ると結構雨足が強い降り方で難儀しました。ところが、13:15分くらいからお日様が!

雨雲レーダーにも、15:30くらいまで雨雲がないということで、屋根の一部分だけでも仕上げることにしました!強行です!

実は弊社の遮熱工事は「雨」を嫌います。この遮熱シートの上に雨が溜まってしまい、その水が抜けるまでに相当な時間がかかります。下手すると溜まったままになります。通気層があるので水分が蒸発するとは思いますが、相当な時間がかかります。よって、シートを張ったらすぐに野地板、下葺きをしていくことが必要なのですが・・・・・

まさかの「雨」です。それも、小雨とかパラパラではなく「土砂降り」です。ほんの15分ほどでしたが、あっという間にシートの上には水溜りが・・・・

もはや「中止」しかありません。このまま強行すれば、屋根の上に水溜りを作ってしまうので、大きなリスクを背負います。明日は「晴れ」ですので、まずはシートの上の水をすべてとって、ふき取るところから作業再開になります。無念です。

なぜ強行したか?といいますと、明日4日は大安で、鳶さんもレッカーさんも段取りできないという事情があったのです。でも、夕刻になって、なんとかレッカーさんの都合だけついたので、荷揚げだけは人力で行う必要がなくなって助かりました。

明日は気持ちを入れ替えて、がんばります!

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