稲山の黒本、改訂第2版セミナー

構造関係の資料は、「グレー本」とか「黄色本」とか色で示されることが多いのです。

グレー本:木造軸組工法住宅の許容応力度設計
黄色本 :建築物の構造関係技術基準解説書

また、法規関係だと、「赤本」とか「青本」とかもありますw これらは「教科書」として扱われるような資料で、行政や確認審査機関なども、判断の際に使われる資料でもあります。

昨今の木造による中大規模建築が注目される中、2017年に「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」として発売されたのですが、お書きになった「稲山正弘先生」のお名前をもじり、「稲山の黒本」といわれる本ですが、2017年の初版本に続き、2019年に改訂版、そして、今年2025年についに「改訂第2版」が発売されます。

この「黒本改訂第2版」ですが、前回の「改訂版」から構造的な基準本の改訂が続いていることや、木質構造に関する最新の知見などの広がり、さらに、2025年4月施行の改正基準法などの内容を加味している本になっているようです。

「黒本」の特徴は、構造の技術的資料というだけでなく、法規としての防耐火基準への具体的対応方法など、施設系の建築設計を行う上で考えなければならない項目をすべて含んでいるということが挙げられます。

さて、この「黒本改訂第2版」の発売を受け、「一般社団法人 中大規模木造プレカット技術協会」では、

「稲山の黒本≪待望の改訂第2版≫「中大規模木造建築物の構造設計の手引き」セミナー」

を開催するようです。特段、協会に入ってないと受けることができないというセミナーではなく、広く一般の方も参加できるセミナーになっています。

大阪、および、名古屋でのセミナーについては、オンライン参加も可能ということでしたので、即申込みいたしましたw

木造は住宅しかしない!という方も、「木質構造」というものを構造や防火避難規定の側面、また、防腐・防蟻という維持管理の側面でのお話しも聞けそうですので、すべての木造建築に関わる方は必見のセミナーと言えます。

また、これから設備投資などで工場、店舗などの施設の建築計画をお考えの一般の方も、イマドキの木造建築を知るよいチャンス!ですので、検討の参考になさるために受講されてはいかがでしょうか?

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