アルアルシリーズですw 今日は改修工事に向けた詳細調査を行ってきました。最初の調査で目視できなかった部分などを重点に、最初の診断の前提条件に間違いがないか?差異はないか?を確認するための調査です。この詳細調査をしっかりやらないと、
「壊してみたら思ったんとちゃう」
という状況になったりします。そうでなくとも、「思ったんとちゃう」は結構な頻度で出てきちゃうわけで、詳細調査をやらないで耐震改修工事を計画するなんてのは、「想像で図面書いたんじゃね?」ってくらい酷いことになりますwww
詳細調査で重要なのは「耐力壁」として評価した壁の状態なんですが、1階では「基礎」の有無、2階では「小屋梁」の有無、というのが重要です。例えば、基礎については、束石で柱を直接受けている場合もあれば、束を立てて、土台あるいは大引を渡して柱を立てているなど、結構な確率で出くわすことになりますw

壁を見つけたら、それは耐力壁として評価できるか?っていうのは、意外とちゃんと見ないと思った耐力が出なかったりします。
2階ですと、さらに顕著な傾向があります。以下の画像は小屋組の写真です。2階の天井裏にあがってみた状態です。

丸太梁が通って、その下に壁があります。柱もあるので、弱い強いがあったとしても「耐力壁」として評価することができます。でも、丸太梁にさらに丸太梁がかかっています。


古い住宅の構造の大半は、大きな古民家方式の小屋組みが採用されていることが多く、棟梁というものに小梁をかけて屋根を支えるという手法をとっているのが大半です。つまり、2階で見えている壁、それも、外周部分ではなく、中通りの壁は柱が立っていてもほとんど壁として認識できるような壁ではないわけです。
このような小屋組は、年代的に昭和56年という新耐震と旧耐震のギリギリのころでも見られるくらい、福井では一般的な小屋組みです。もしかすると、平成の一桁台でもこのような小屋組が多いかもしれません。それくらい大工さんが建てる家としては、「一般的な組み方」なわけです。
従って、最初の耐震診断で2階の天井裏の確認がし難い場合、あるいは、押入の「めくり天」から顔を突っ込んで梁状況がみえた場合、丸太梁が見えたらもはや中通りの壁は壁として扱うことはかなりリスクのある診断になります。棟梁になる部分、小梁がかかる梁の直下に壁があれば、それは耐力壁として判断してもいいですが、その他の壁は単なる「間仕切り壁」でしかないのです。
というわけで、今回の詳細調査は、まぁ、だいたい当初の見込み通りの状況でしたw これから補強工事の実行設計を行いたいと思います。


