せっかく大野まで行ったので、帰りはちょっと遠回りして池田町廻りのルートで帰ってきました。本当は「龍双ヶ滝(りゅうそうがたき)」を見たかったのですが、あの、細い山道に結構な車が入り込んですれ違いにも苦労する感じで、もちろん、駐車場は満杯でとても滝を見るような状況ではありませんでしたw
◎龍双ヶ滝
龍双ヶ滝は「福井県道34号松ケ谷宝慶寺大野線」の途中にあるのですが、この県道をそのまま越前市方面に西進すると、現在、工事進行中の「足羽川ダム工事現場」に出てきます。この「足羽川ダム」は、昭和43年に「九頭竜川水系工事実施基本計画改定(第1回)」で「足羽川上流部に多目的ダムを建設して下流の洪水の軽減を図る」ということで計画がなされはじめたのですが、水没地帯の地域の地元同意を得ることが厳しく、ほぼ白紙になったところで、平成16年に発生した福井豪雨により足羽川流域を中心とする広範囲の地域で甚大な水害被害が発生したことから、再度、「洪水調節を目的とするダム」として再計画され、平成26年より建設工事が開始され現在に至るという経緯があります。
この「足羽川ダム建設」については、その建設工事状況を公開するような施設があり、それが「ダム本体建設工事展望台」として整備されています。この展望台からは工事場所を見ることができる場所で、工事の規模の大きさなどが体感できる場所となっています。というわけで、「龍双ヶ滝」に行けなかったので道すがらこの展望台に立ち寄ってきましたw



画像では伝わらないかもですが、かなり圧巻です!さらに、ダム工事という壮大な土木工事を間近で見れるところというのはそう多くありません。
また、「福井県道34号松ケ谷宝慶寺大野線」の一部が、ダム貯水によって沈むことになりますので、その道路の付替工事も同時に行われています。



この付替道路も、山あいを通る道で、谷底から橋脚がニョキニョキのびて、道路橋を支えている構造です。これも展望台から見ることができますが、橋脚の一本が展望台のすぐ近くにあるので、「橋脚の底」を覗き見ることができますw 高所恐怖症な方は正直ちょっと無理かもな景色なのでご注意ください。
もちろんこの展望台は工事完了ではなくなります。ですので、この工事の景色を見ることができるのは「今だけ」なのです。また、年間を通して雪の深くなる時期、12月から3月までは閉鎖されますので、見るなら早いうちにという感じですw
越前市方面からなら、そのまま東進すると「龍双ヶ滝」です。大野からのルートは「酷道」マニアとまではいきませんが、山道の運転が平気じゃないと厳しいですので、越前市方面からをお勧めします。
◎ダム本体建設工事展望台