7月23日は、ラジ+(TAS)にて第4水曜日にお送りしている弊社ラジオコーナー「福登建設の快適家づくり研究所」の放送でした。

トレタスでは、7月18日から「リトルプラネット in 福井 2025」というイベントが開催されています。

この日も、午前中にも関わらず、子供連れの方がこられてました。



平日なのになんで流行るんかなと思ったのでスタッフさんとかに聞いたところ、子供が夏休みなのと、暑いので家にいるとエアコンかけっぱになるので電気代も馬鹿にならないので、涼みにトレタスにきて、子供が飽きないようにってことでの「リトルプラネット」らしいですw 結構、見てすぐ帰るじゃなく、長時間滞在するって感じのようですw
さて、今日のお題は「夏場の熱対策は屋根が重要」ってことで、イマドキの季節に屋根が受ける熱量がとんでもないレベルの熱だということ、その熱は断熱材で「反射」されるわけではなく、熱移動が遅延するだけで、その熱は断熱材で「溜まる」状態になること、そして、部屋の中のをエアコンで冷やし続けるというのは、屋根などから移動してくる熱を冷ましながらのエアコン運転になるので、停めればあっという間に室温があがるってことで、夏場の「暑熱対策」ってのは断熱材ありきで考えるべきではないというご紹介でした。
最近、「暑熱対策」という視点での空気環境の改善というのが、工場や事務所を中心に考えられるようになってきました。弊社子会社の「FKTlab有限会社」ではSDN-SHEET🄬という遮熱シートを開発販売していることもあって、連日ひっきりなしにお問い合わせがあります。また、弊社の建築する建物は標準仕様としてこのSDN-SHEET🄬と断熱材を併用する建築仕様ですので、夏は強烈な太陽の赤外線を反射し、冬は室内の熱をしっかりと断熱材でつなぎとめるという合わせ技で、通年で快適な環境と、空調のランニングコストを激減させています。
そもそも、人が生活環境に求める空気というのは、夏は涼しく、冬は暖かいというもので、熱を中心に考えると、夏は外界からの熱を遮り、冬は内部の熱を留めるということが求める環境であるわけですので、断熱材だけで解決するわけがないのです。
夏場の熱対策を万全にすれば、エアコンの稼働は単純に空気温度に向きます。屋根や壁が極端に暑くなり、そこからの輻射熱により、常に室内空気が熱される状況を作り上げなければ問題ないわけです。この単純な発想ができないと、どんどん断熱材を高性能かつ大量に壁に入れることになりますので、壁自体の熱容量はどんどん増えていきます。熱はエネルギーであり、断熱材は抵抗材でしかありませんので、侵入しようとする熱エネルギーは壁や屋根の部材の中に残ることになります。これが、外気温が下がっても室内温度が下がらず、快適性を求めるためにはエアコンを停めることができない原因なわけです。
現在、牛舎、豚舎、鶏舎などの畜産分野などで、簡単に熱対策ができる資材としてお問い合わせが爆増しております。人間が熱中症になるのと同じで、家畜が熱により体調不良を起こし、牛乳や卵などの生産性を著しく落としているという現実と、それら家畜が死んでしまうことでの損害も馬鹿にならないレベルなのです。
建物の温熱環境を考えるというのは、地震などで建物の強度を落とさないのと同じレベルで「命を守る」という部分で重要な時代になってきました。
音源はコッソリおいときますw