耐震改修工事補助事業、住宅省エネ2025など、建築関係の補助金、助成金というのは様々な制度があります。でも、その手続きに必要な書類は非常に多岐にわたり、特に「補助金、助成金」といったお金が絡んでくるものについては、その書類の内容や提出するものは非常に細かく、どれか1点でもない場合には申込みをうけつけてもらえなかったり、時には後になって補助金などの「返還」を求められるという最悪のケースも発生します。
弊社では積極的にに補助金、助成金など、可能な限り受けることをお勧めしていますし、それらが設計に影響がある場合には、申請要件に見合うだけの設計内容を盛り込むことにしておりますが、正直、国や地方公共団体の施策としての補助金、助成金の要件に合致させることが難しかったり、非常に煩雑な書類作成を強いられることは否定しません。
ですが、補助金、助成金は、公金ですし、その原資は「税金」なわけですので、当然、計画内容の透明性や制度趣旨にのっとっているかなどの細かな審査は必要になるわけです。こうした審査には、結構な資料をつけることになりますが、建築業者にとってこの書類作成がかなりの負担になるということもあって、「うちではそういった補助金申込は受けていない」などと言われ、受けられるべき補助をあきらめる方も多いのも現状です。お客様の視点から見れば、せっかく費用の一部を補助してもらって経済的な負担軽減を得られるにもかかわらず、それができないとなれば、選定する業者を変更することも踏まえて考えるわけですが、それ以前に、そういった諸制度があるにも関わらず、屁理屈をつけて補助金を「取らない方向」で説得しちゃうような業者もいるわけです。
例えば、福井県では、新築、リフォーム工事でも使える「県産材を活用したふくいの住まい支援事業」というものがあります。
新築の場合とリフォームの場合の申請書はちょっと違うのですが、新築の場合ですと、
◎ 補助対象住宅
品質を表示した県産材柱を30本以上使用する住宅
◎ 補助金額
県産材の使用量1m3につき2万5千円を支援(上限50万円)
という感じです。柱が30本を県産材を使うことさえクリアできれば、県産材1m3につき25,000円補助され、上限50万というわけです。言い換えますと、20m3使えば満額でるわけで、大抵、クリアしちゃいます。ですが、この申請書には「使用部材一覧表」というものも含まれます。

設計で考えられている木材リストを一覧にして、その樹種として、県産材、国産材、外材という感じで区分して集計する表が必要になります。そして、原則として、この表に示した通りの材料が納入され、かつ、使用量が増えることがあっても減ることはNGとなります。そして、最低でも「土台伏せ」の工程までにはこれらの申請作業が完了し、内容確認通知書が発行される必要があります。
さらに、最終的な補助金請求の段階では、当初予定した納入量が納入された旨の「木材納入証明書」というものが必要になります。この証明書は、納入した業者から出るものもあれば、「組合」という組織が照明するものもあるわけで、そうなれば厳密な数量管理が必要になってきます。
要するに、申請のための「使用材料リスト」が必要で、補助金請求時には「納入証明」が必要になるというわけです。さらに、中間検査の対象になれば、検査員の立ち入り検査もあります。また、工事写真も必要で、施工中で県産材柱、横架材等の利用状況がわかるものという指定がありますし、柱に至っては「県産材柱は、品質を表示している面(文字等)が見えるように撮影」ともなっているので、結構、対応することは多いわけです。

さて、屁理屈をつけて補助金を「取らない方向」で説得しちゃうような業者に共通していることがあって、それは、「申請書(例えば木材リストや現場写真)を作ることができない」というものです。たぶんそんなことを聞けば「え?w」って感じだと思います。
例えば「使用部材一覧表」は、契約段階の見積で木材リストがあれば作れますし、当然、設計の段階で構造図があれば簡単にリスト化できます。請負契約書を取り交わす上で金額が決まるわけですので、当然、このようなリストや伏図があるはずですからできないわけがありません。補助金請求時の施工中写真は、現場管理上、しっかりとリスト化された材料が納入されているか?の確認を行い、その記録を取る場合には現場写真は参考資料として管理するはずですから「撮影してて当たり前」なはずですwww
では、なぜ、屁理屈をつけて補助金を「取らない方向」で説得しちゃうのか?といえば答えはいたって簡単で、
木材費用を算出するためのリストも、構造図もないから
なわけです。そういう資料がお客さんと契約する段階でも存在していませんし、実際に構造材などをプレカットと共に発注するまで、どんな材料をどのように組み合わせて使用するかなんていうことが決まっていないので出せないわけですwww 実に不思議ですwww どうやって金額をはじき出しているのかわかりませんw
ちなみに弊社の場合、ご契約時点ではすでに「構造図」も「木材リスト」も存在しています。でなければ設計は完了していません。なぜなら樹種によって強度は違いますので、その樹種を用いることで構造的な安全性が確保されていることを確かめなければ設計になっていないからです。
また、そういった業者は、確認申請で樹種まで審査を受けるわけではないので、それを理由に「設計してないことを正当化」している誤魔化しをしている業者が圧倒的に多いのです。構造図も木材リストも存在していれば、この補助金がどの程度もらえるものか?ということもご契約時点でわかりますw
資料が出せない理由を気取られたくない業者は、この県産材の補助金について取らないことを正当化するために、こんなことを言う業者もいます。これはもはや「悪徳業者」として認定してもよいと思います。
県産材は木材として品質管理されていないし、赤みと白みが混じっているので見た目が悪い
ハッキリ言いますが、県産材を使って補助を受けてほしいということを要望して、この答えが返ってきた場合には契約を見送ったほうがよろしいかと思います。その補助を受けることができない隠れた理由があるわけです。


