積雪を考慮しない建物の危険性

この度、「令和6年能登半島地震」により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

建物倒壊が至る所で発生した様子がマスコミ報道により映像として見せられています。たいへん心が痛みます。南海トラフ地震など大規模地震が予想される中、今一度、耐震性を重視しなければ、命、財産を守ることはできません。そこで、今回、今回の能登半島地震で発生した「地震波」を使い、京都大学 生存圏研究所 生活圏構造機能分野 准教授 中川貴文先生が開発された木造住宅 倒壊解析ソフトウェア「wallstat」を使い、建物の倒壊シミュレーションを行いました。データは、中川先生からご提供ありましたものを使わせていただきました。先生ありがとうございました。

元々の先生のデータは積雪荷重を考慮しない解析を行われていましたが、北陸地域独特の「重い雪」をのせた場合の解析を行い、その様子を「積雪考慮有」と「積雪考慮無」で倒壊状況を比較できる動画を作成しました。

ご覧いただければ、その差は歴然です。どちらも、建築基準法に準拠しているか?というところでは同じです。ですが、明確に積雪荷重を考えて設計されない場合、その地震が冬、積雪がある状態で発生した場合、その被害は想定よりも大きなものになると言わざるを得ません。

本来、このような地域性の強い荷重を考慮し、かつ安全性を検証するためには、「構造計算」というプロセスを設計にいれる必要がありますが、残念ながら、木造住宅2階建てレベルでは「構造計算」まで行って設計しているところは「希少」です。弊社では、全ての木造新築建物について、構造計算を実施し、構造安全性の評価を行っています。

【wallstatについて】
京都大学 生存圏研究所 生活圏構造機能分野
准教授 中川貴文先生(開発者)
URL https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/~nakagawa/
一般社団法人 耐震性能見える化協会
URL https://wallstat.jp/aboutus.html

【ご提供データについて】
NHK 2024年1月22日
珠洲市や輪島市では耐震基準満たした建物は倒壊免れる揺れ
にてご紹介された9つのデータのうちの「基準法」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240122/k10014330521000.html

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