2024.03.15放送 FBC 午後はとことん よろず屋ラジオ

3月15日は毎月第三金曜日に放送している、FBCラジオ「午後はとことん よろず屋ラジオ 福登建設の「快適!家づくり研究所」の放送でした。今回のテーマは、「春からはじまるリフォーム関係の補助金」ということで、注目しているリフォーム関係の補助金についてお話しました。

まずご紹介したいのは「福井県木造住宅耐震改修工事」です。これは、昭和56年6月以前の木造住宅に対して、耐震診断を実施し、その結果、評点が1.0未満になる住宅に対して、これを評点1.0に上げる補強工事を行うことに対してその工事費の一部を補助するというものです。これまで、上限120万円、補助率80%であったに対し、令和6年4月からは「上限150万円、補助率100%」となります。言い換えますと、耐震改修工事が150万円の工事費がかかるとしますと、これを「すべて補助します」ということになります。ですが、これを福井県知事が報道発表の際に「全額補助」と言ってしまったことで、多少、誤解を生んでおりますが、上限が150万円であるのでそれ以上に工事費がかかる場合には、その分は自己負担となります。福井における住宅は全国平均と比較しても大きなものが多いため、どうしても補強工事になりますと全国平均よりもコスト高になります。

耐震改修に関して「低コスト工法」というものがあり、これが注目されていますが、これは「採用できるだけの構造状態」でなければ原則取り入れることはできません。

確実に耐力壁として有効な状況、「基礎や梁が下部にあり、上部にも梁がある」でなければ、低コスト工法を安易に採用することはできませんし、そもそも、耐力壁としては評価できない壁かどうかを判断するためには、綿密な現場調査が必要なのです。

さて、耐震改修工事に関する費用としては、リフォームで塗装を行うなどの工事は対象になりませんが、例えば、外装を外し、金物を取り付け、再び外装をし直すとなりますと、「耐震改修工事における復旧工事」として計上できますので対象工事になります。また、瓦を降ろして板金の屋根にすることも同様に耐震化に結びつく工事ですので対象となります。従って、耐震改修工事を行う場合には、リフォーム工事と絡めることで非常にお得なリフォーム工事を行うことができます。

この耐震改修の補助金に加え、リフォーム工事に対する様々な補助金と「併せて」使うこともできるものがあります。もちろん耐震化で行う部分の工事費と単なるリフォーム工事との間で重複させることはできませんが、しっかりと区分けができ、かつ、それが各々の契約となっている場合は併せることができます。今回、ラジオコーナーでご紹介させていただいたものは、過去のブログで取り上げました。

また、福井県では、「県産材を活用したふくいの住まい支援事業」といものがあり、木材など県産材を利用することで、最大15万円の補助がでます。

さて、こうした補助制度を使った事例として、先日、ご相談をお受けした耐震リフォーム工事については、以下のような補助金見込みとなりました。昭和43年建築の木造住宅に対し、工事内容は、耐震化及び室内断熱を行います。

・耐震補強工事 150万円
・住宅省エネ2024 子育てエコホーム支援事業(リフォーム) 7.6万円
・住宅省エネ2024 先進的窓リノベ2024事業 61.8万円
・県産材を活用したふくいの住まい支援事業 15万円
                  合計 234.4万円

となりました。お客様の実質ご負担は420万円程度です。このような事例もでてきておりますので、耐震化だけでなく、住まいを整備することで古い住宅でもまだまだ住み続けることができます!

音源もおいておきます。

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