床のフカフカDIY #1

休みにYoutube三昧だったんですが、なんかおすすめ動画に「床のフカフカDIY」みたいなのがたくさん表示されましたw 興味もあったんでちょっとだけ動画をみたんですが、もう少し補足したほうがいいんじゃね?って感じだったんでブログで取り上げたいと思います♪

木造住宅の床の構造というのは概ね以下の図のような形態をとっています。

根太といわれる部材が等感覚のピッチで渡っており、その根太の上にフロアー材が張ってあるという状況です。ですが、この図はかなり古い住宅の床の構造です。昭和30年代くらいまで遡りますと、この根太の間隔が「455mm」と今考えると、そんなんで大丈夫か?と疑うような間隔だったりします。実は、これにはちょっと理由がありまして、古民家と言われるようなかなり古い建物の場合、床に今でいう「合板」をつかっている事例は少ないのです。使っていたとしても、台所や納戸、押入といった比較的立派な仕上げを要求しないような部屋のことが多いです。

で、この間隔の広い455mmの床の場合、その仕上げは「一枚板」といわれる厚みも18mmくらいあるような板を張って板の間としていたのです。その流れで、新建材として登場したのが「フロアー材」といわれる合板で、そのまま使えると考えた当時の大工さんたちが、間隔の広い455mmで施工してフロアー材を張ったということもありました。

ところが、厚さが12mm程度のフロアー材で、根太間が455mmですとやはり頼りないもので、合板自体が根太のないところで足がかかりますと曲がるのが体感できるほどなので、昭和40年から50年くらいの建物ですと、303mm(1尺)というのが標準になってきてました。もちろん、フロアー材のメーカーさんの施工指示書などには303mm以下での施工とは書かれていたわけですが、現場の大工さんはあんまり説明書は見ないのでって感じですwww

そして、平成一桁台くらいでは、より床の強度を上げることも目的として、根太の上に一旦、構造用合板を張って、捨て貼りとして、その上に仕上げのフロアー材を施工するのがスタンダードとなりました。

これを「二重張り」と当時の大工さんたちは言っていたんですが、それは根太上にフロアー材だけを張った場合に、根太間を303mmとしても床のフカフカ問題は発生していたので、それを回避するための方法として、現場材としてよく使われるようになってきた「構造用合板」を捨て張りして、その上にフロアー材を張ることで「板の厚み」を増して、このフカフカ問題に対応してました。

これがイマドキですと、「根太レス構法」というものが一般的な床組みとなってきており、根太ではなく「大引」とされる太い部材の上に、「根太レス合板」として構造用合板の厚さ24mmもある板を張ることで、さらに強固な床の構造にしています。そして、その上にフロアー材を張ることで仕上げをします。この場合、24mmという厚みがある下地にフロアー材を張るので、釘がどこでもよく効くのでフロアー材の張る方向はぶっちゃけどうでもいいです(これ、後々重要になります)。

二重張りの床や根太レスの床がフカフカするということは、正直、平成一桁台で建てられた築30年以上の建物においても、発生している事例は少ないですし、根太レスの場合にはさらにその恐れの可能性は低くなります(絶対ないか?というとないとは言えませんw)。動画で触れられているようなフカフカ問題は、最初に示した図のような「根太に直接フロアー材を張っている事例」(以下、直張り)の場合が大半です。

動画などの説明では、合板の劣化が原因だと紹介されていますが、その劣化の原因として床下の湿気による合板の劣化ということが言われています。でもそれだけが理由ではありません。床下状況が良好であったとしても、根太の間の合板に繰り返しの荷重が相当な年数に渡ってかかれば発生します。

例えば、階段を降りてきたところの床です。生活上、2階への昇り降りが頻繁であれば、階段の手前の床には確実に、しかも結構ピンポイントで人の重さがかかります。また、階段を勢いよく降りる際に、この床部分に飛び降りる形ですとさらに衝撃荷重が加わりますので、繰り返し荷重による劣化のほうが原因になります。そのほかですと、台所のキッチンのシンク前の床や玄関の上がり框の部分なども同じ理由です。意外と、洋室などの床では発生しないのです。

床がフカフカするというお問い合わせや修繕を相談される際に、白蟻被害が床根太などに広がってると考える方が多いのですが、そのほとんどはこの「合板劣化」によるものなので、白蟻被害と結びつけるのは早計です。なお、白蟻被害による床劣化の場合、床の板がフカフカするようなレベルではありません。床全体が沈み込むような感覚になりますので、根太部分は動かないような床のフカフカ感ではありません。

次回は、DIYの方法として、大工さんがどのように対応していくのか?というのをご紹介したいと思います♪

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