グレー本2025年版

10月16日に、「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2025年版)」(通称、グレー本2025年版)が販売開始されました。発表と同時に予約しましたが、本日届きました♪

構成は2017年版と変わりはありませんが、2025年4月から運用開始されている改正建築基準法に準拠している内容になっています。改正基準法により、これまでの3階建て又は500㎡を超えるものという構造計算審査が、面積区分で300㎡を超すということになりましたので、ちょっと大きめの建物を木造で作るとなったとしても、構造計算という設計評価は避けられなくなりました。

弊社ではこれまでも特段、構造計算審査がなくても全棟構造計算書添付を掲げて参りましたので、この法規制による影響など全くありません。構造計算を行うことで「建設コストがアップする」という話しをする方がいますが、それは全くの見当違い、的外れな話しで、構造計算を行うことで安全性とコスト面をガッチリ担保できるわけですので、仮に、現在の設計で構造計算を行った場合にコストが増大するとすれば、そもそも論、「脆弱な建物を適当な材料で設計していた」ということになるわけです。むしろ、コストをしっかりと考える上で構造計算は必須であり、それを否定するというのは、「設計能力の低さ」を露呈しているにすぎません。

このグレー本2025年版の出版にあたって、全国でセミナー講習会も企画されています。すでに福岡以外の会場は満席となっており受講ができませんが、近県で追加セミナーがあれば是非参加したいと思います。

タイトルとURLをコピーしました