遊びの空間を設計する

以前ブログで「児童福祉施設」で吹抜けにアスレチックネットを張った事例をご紹介しました。

このアスレチックネットですが、意外と反響を大きく、どうやって施工するのか?とか、新築した住宅に取り付けたいというお問い合わせを多数いただきました。残念ながら、荷重などの対応のため、構造材の配置がかなり問題にもなりますので、弊社で設計した建物以外では対応させていただくことは難しいというお返事しかできませんが、設置した「児童福祉施設」においても利用者様のご評価は大変高く、子供たちが汗だくになって遊んでいるとのことでした。

施設の開設者様が、施設新築にあたって単に遊ぶスペースを作るだけでなく、なにか、目玉になるような「仕掛け」を作りたいということで、アスレチックネットを張ることをご要望されたのですが、子供たちが安全に遊べるようにあ落下事故や脱落事故がないように、施工方法に関してはかなり吟味いたしました。

さて、この「児童福祉施設」ですが、次の施設づくりも弊社にお任せいただくことになり、現在、設計をすすめていますが、今回の設計においても、もっと「抜本的な遊びの空間」を計画したいということで、もはや、「児童福祉施設」というより「スポーツ施設」になってしまうくらいの盛りだくさんな内容になりました。

まだ、計画段階のCGでしかありませんが、今回の「施設の目玉」は2つあります。1つは、「滑り台」です。

プレイルームの天井面をアスレチックネットによるフィールドにして、そこを走り回ることで立て空間も遊び場にするという発想なのですが、その最終地点には「滑り台」があるという感じです。

そして2つ目は、アスレチックネットを渡ることもできますが、「雲梯」を利用して渡ることもできるように計画しています。これ結構、筋力が必要だと思うのですが、このフィールドを一周するだけで、汗だくになるのは間違いないですwww

今回の施工では、アスレチックネットの施工については前例がありますので、それに倣うとして、雲梯のほうはネットを探しますと結構いろんなところで作られていることがわかりました。今回、最終的にご相談させていただいたのは、「FE WORKS」さんというところです。

今回、採用したのは梁に直接ぶら下げるタイプの雲梯です。コーチボルトで梁に留め付けますが、100kg程度は耐えれるもようです。子供が使いますので、衝撃的な荷重をかけても問題ないレベルと判断しています。

次に滑り台ですが、こちらはまだ検討中ですが、階段の「側板」を利用してすべり面を構造用合板で製作しようと考えています。ただし、すべり面に木のササクレなどがでないような処理は必要だと感じていますのと、一応、安全な角度として30度以下くらいに納まるようにするために、滑り終わりのところを「ひな壇状」にしてみました。

一般的な建築における内部空間の設計ではなく、施設遊具の設計も盛り込むわけですが、コストも重視しなければなりませんので、「遊具のためだけの構造」ではなく、「建物の構造に付加する」という視点での設計になると考えています。

また建築が始まればブログで状況をアップいたします♪

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